山田トシさんの手料理帳

『山田トシさんの手料理帖』~河和田と暮らす二十四節気~

2016/01/27

【91歳、現役のお料理の先生『山田トシさんの手料理帖』】

鯖江市河和田地区にいらっしゃる、91歳で現役のお料理の先生、山田トシさんの料理本が出版されました。
『山田トシさんの手料理帖』
先日12日(土)は出版記念レセプションが開かれ、昨日の福井新聞に記事が掲載されています。

20151217福井新聞

この本は、60年以上に渡って地区の女性や子供たちに料理教室を開催し、また郷土料理をまとめてきた中で書き溜められた ”手書きのレシピ” から抜粋してまとめられた本です。

河和田の自然や暮らしの一年を二十四節気に即して追い、それぞれの季節のお料理やトシさんが伝えたい郷土料理が記されています。

「家庭の料理っていうのは大事なんや。買ってきて食べさせるご飯では心が育たん、心を込めたものを食べたら心が育つよ。」
と、いつも仰るトシさん。

現在は鯖江市の配布物として学校や公民館などに配られる予定で、今後増刷、販売も検討されているとのことです。
市の方にはまだ在庫があるかもしれません。
もしご興味のある方は
・うるしの里かわだまちづくり協議会事務局 TEL.0778-53-2263
までご連絡を。

当日参加の方にお召し上がりいただいた、トシさんのレシピからつくられたお祝いの郷土料理

当日参加の方にお召し上がりいただいた、トシさんのレシピからつくられたお祝いの郷土料理

そして・・・今回この本に、僭越ながら私もレシピの編纂や文章の執筆という形で関わらせていただきました。
料理のスタイリングは 藤本よんよん
カメラマン、倉橋ikkiくん
総合プロデューサー、若きスーパー公務員 竹内陽一くん

トシさんのお孫さん達に頂いた花束と共に

トシさんのお孫さん達に頂いた花束と共に

 

移り変わる河和田の季節の中でお料理や風景を撮影し、トシ先生の口からこぼれ出る温かい言葉を書き留め、スタッフみんなにとっても非常に感慨深い一年でした。

本にするにあたり、レシピの分量やつくりかたの手順・言い回しなど若干の修正をかけたり、トシ先生の言葉を引用させていただいたりしたのですが。
ご本人に確認を取りながらとは言え、カタチになってご覧いただくまで納得いただけるものになっているかどうか・・・本当に緊張の日々でした。
それは特に、料理のスタイリングを手掛けた藤本よんよんも強く感じていたこと。

より多くの方に 山田トシ先生が長年ご尽力されてきた活動、家庭料理に対する思いや丁寧な暮らしを知っていただきたく
今回の本の出版はゴールではなく、トシさんの想いを繋いでいくためのスタートだと感じています。

この本に関わることやトシさんと撮影の日々などは、今まで全く表に出してきませんでしたが
この出版を機に、私自身の備忘録としても撮りためた写真や本では伝えきれなかったトシさんの言葉なども少しずつ綴っていきたいと思います。

-山田トシさんの手料理帳